【擬人化】チェリムとジラーチ~星なる夜のネガイボシ~


全てのはじまりの出逢い

『惑星フローリア』の桜の街ソメイシティはこの日、年に一度行われる『星祭』で大人も子供もお祭り騒ぎ。
街に暮らす幼女チェリム(サヤカちゃん)も無邪気にはしゃいでいました。

『ほっしまっつりぃ~♪ルルルー♪』

一日中遊んでヘトヘトになったチェリムは、鼻歌を唄い、スキップしながら家に帰る途中
ふと"空"を見上げると……


『びっくりしたぁ~…』

遠くの方で「隕石」が落ち、幼いチェリムは怖くて地面にへたり込んでしまいます。

そんな時…
どこからか"不思議な声"がきこえてきました

『助けて…ぼくを助けて…』

その"声"はまだ小さい幼子のものでした
どうやら、さっき「隕石」が落下した方から呼びかけてくるようです。

声は死にそうなほど弱々しく、チェリム以外に聞こえた者は誰もいませんでした。


『あたしが たすけにいかなきゃ!!』

雨が降る中、水溜まりをバシャァと踏みながら"声の主"のもとへ走るチェリム

息も絶え絶えになりながらやっと辿りつくと
「隕石」はどこにもなく…

そこには光に包まれてフワフワ浮かんでいる
赤ちゃんぐらいの子がいました


『このこ、カワイイ♪』

チェリムはその子をぎゅっと抱きしめ、家に連れて帰る事にしました



この子どこから来たのかな━

なんて名前かな━

お友達になれるかな━



スニーカーを脱いでベッドに寝転がりながら
眠りこける幼子を見つめ、期待と想像に胸を膨らませるチェリムちゃん

その姿はとっても無邪気で幸せそうでした




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星団『クライスター系』にある
森の惑星フローリアで起こった出来事です。

自分を虐待する皇帝から逃げるため宇宙へと飛び出したジラーチ君は、
その途中で不覚にもおなかが減って力尽き、「隕石」となってフローリア星の森に墜落…
心優しい幼女チェリムに保護されました。時系列としてはまだロトムがクライスター系を訪れる前、ピチューが七色列島でホウオウ軍とドンパチ争っていた頃でしょうか。

ジラーチ君は助けてもらったお礼として、
チェリムちゃんの「願い」を一つだけきいてあげたそうです。

その「願い」は後に……
"家族の安らぎ"を求めていた彼女にとっては「最高の形」で叶う事になるのでした。


はじめてジラーチにあったとき
すごくドキドキしたの

きっと これからすごく ステキなことが おきるんだって!

そのあと だいすきなロトムにいちゃんがやってきて、
かぞくが いっぱいふえたの

ジラーチってね
うまれたての あかちゃんみたいな いいにおいがするのー
あたしのねがいを かなえてくれてありがとー!







それにしても…
お祭で丸一日はしゃぎまわった直後で遠くに落ちた「隕石」の所まで走り、
さらにその上、ジラーチを抱きかかえたまま同じ距離を歩いて帰ったチェリムちゃん…

それでも家に着いた彼女は余裕綽々で…

『ルルルー♪
そうだ!ミルクとほにゅーびん かいにいかなくちゃ!
このこのぶんの しょくざいも!』


…小さい子供の体力は侮れませんね。




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コメント

  1. チェリムの行動力が3歳児とは思えません。
    元気があふれています。ジラーチの願いが叶って、今はロトム達と幸せにすごせてよかった。

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