【イラスト】ニャスパーと謎の古代遺跡

若き少女学者を襲う「灼熱のワナ」

水晶の国ロータに住むネコの少女ニャスパーは
霧が立ち込める森の中"奇妙な予感"に導かれ、進んでいった先で見知らぬ建造物に遭遇
それは地図にも載っていない未発見の古代遺跡のようでした。

『こんな所に遺跡……
中にはいったい何があるのかしら？』

ニャスパーは好奇心に駆られるまま中へと入り
暗くて長い廊下を歩いた末、奥にあった部屋で"怪しい石碑"を発見するのでした

左:霧の森に隠された謎の遺跡（BGM:おくりのいずみ）
右:難解な「古代文字」が刻まれた石碑。解読できる者は極めて少ない


悪しき者 生命の樹に巣くう時
　　樹は枯れ 「破壊の獣」が解き放たれる━━

『…古代のポケモンたちは、現代の
私たちに何を伝えようとしているのかしら…？』

刻まれていた"不吉な予言"にとまどいながらも
たくさんある碑文をニャスパーは一つ一つ、小まめに調べていこうとします

しかし突然「ゴゴゴ」と不気味な音がして地面が揺れはじめ……

足の裏に焼けつく熱さを感じ、飛び上がるニャスパーちゃん

地面が割れ、地下からドロドロに溶けた灼熱のマグマが噴き出し、
部屋はまたたく間に「火の海」と化します

身の危険を感じとり、今すぐ脱出しようとしたニャスパーちゃんですが
ハッと気付いて立ち止まります

『ダメッ…碑文を回収しなくちゃ！』

マグマが足元まで迫りつつある中、ニャスパーはもっていた本のページを何枚か千切ると、
冷静に素早く、石碑に刻まれた「古代文字」を全て写し取りました

もう時間がない…！

複写を終えたニャスパーは急いで走り、
マグマが煮えたぎる亀裂をギリギリ飛び越えて無事脱出を果たすのでした

『はぁはぁ…死ぬかと思った……』

命からがら助かり、汗をびっしょりかいて息も絶え絶えになったニャスパーちゃん
ふと「うしろ」を振り返ると……
さっきまでそこにあったはずの遺跡がどこにも見当たりません

まるで幻のように
"最初から存在しなかった"ように

謎の遺跡は忽然とその場所から消え去っていたのでした

霧のなかへと消えた不可解な遺跡…
ナゾは残ったけど、ともかく「碑文のうつし」が手に入ってよかった …命がけだったけどね

でも…、
それを考古学者たちに話したら、誰も信じてくれない所か
捏造だの妄想だのさんざん罵られちゃった…

『遺跡はどこにあるのだ？遺跡が無ければ、その「碑文のうつし」が本物だとは証明できまい
"遺跡が存在した証拠"は無いのだから。』

…だってさ。

まあ、実際その通りだし仕方ないけど…
命がけの思いをしてやっと手に入れたのに少しがっかり……。




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新発見したのに誰にも信じてもらえず、悔しい思いを味わうはめになったニャスパーちゃん。
ポケナビがあれば証拠写真が撮れたのですが、
あいにく彼女、機械オンチなのだそうです…

今回彼女が見た謎の遺跡…
エスパータイプならではの超直感を持つ彼女は
もしかすると「この世ではない場所」に迷い込んでいたのかもしれません……


・オマケ

『ロータ編』で使用するニャスパーの顔グラ。７枚目は趣味。

知的でクールな女の子がずっこけて普段見せないようなオマヌケ姿を晒してしまうというのは
個人的にとても可愛らしさを感じます。